競技の歴史

 ハンドボールは1915年(大正4年)トーアバルという名称で女子の球技としてドイツで始められたといわれ,その後欧州各国に普及し,次第に男子の間でも盛んに行われるようになりました。欧州ではサッカーにつぐ人気スポーツです。
 日本に紹介されたのは,1922年(大正11年),当時東京高等師範学校教授である大谷武一氏が欧州視察から帰国し,学校の体育教材に採用したのが始まりです。
 スポーツ競技として普及したのは,1938年(昭和13年)2月,ハンドボール協会が誕生してからです。
 ハンドボール競技は以前は11人制として行われていましたが,1958年(昭和33年)頃から世界的傾向として次第に7人制に切り換えられ,我が国でも1963年(昭和38年)から全面的に7人制に統一されました。

競技の概要

 ハンドボールは,走・跳・投などのあらゆる運動要素が要求される競技です。
 1チームは7人のプレーヤー(コートプレーヤー6人,ゴールキーパー1人)と7人の交代プレーヤーによって編成され,長さ40m・幅20mのコートの中で得点を競い合います。
 競技はコートの中央でスローオフによって開始され,プレーヤーはパスとドリブルによってボールを前進させ,相手のゴールへシュートして入れれば得点(1点)となります。ディフェンス側は相手チームの攻撃を防ぎ,ボールを獲得したらすぐ攻撃活動に切り替えます。ゴールキーパーはゴールを守り,相手方の得点を阻止すると共に攻撃のきっかけをつくります。 このように,攻撃から防御へ,防御から攻撃へと変化に富むスピーディな競技です。

ハンドボール競技の歴史と概要